【お勧めの教室利用法・コース】
ベーシックⅠ、Ⅱ、アドバンストは「クシ・マクロビオティック」の理論と標準食の作り方を学ぶコースであり、一般的な意味でのクッキングスクールとは違います。クシマクロビオティックのディプロマをとって、クシマクロビオティックをビジネスにしたい人には、理論をしっかり学べるのでよいと思います。その場合は、アドバンストまでではなく、少なくともレベルⅡまで修了しないと「クシマクロビオティック アドバイザー」の資格が取れませんので、費用はかかりますが頑張って継続したほうがいいでしょう。

【通っている他の生徒について】
昼間のクラスか、夜のクラスかによってかなり雰囲気が違うようです。当然ですが、平日日中は主婦が多く、飲食店開業を目指している男性もいました。平日夜はおつとめ帰りのＯＬさんが多いようですね（友達から聞きました）。こちらはマクロビオティックスクールと言っても個人個人への食事アドバイスなどはありませんので、深刻な病気の人（自分、または家族）という人はほとんどいませんでした。個人向けの食箋が必要な場合は、そういう内容が含まれた学校もありますので、そちらを選ぶとよいでしょう。
中には講師に対してマクロビオティックへの批判や攻撃をぶつける人もいておどろいたこともありますが、そういうケースは例外で、実習時もきもちよくご一緒できる生徒さんが大半でした。

【各評価理由】

講師の質 :3 マクロビオティックの理論には通じていても明らかに料理が苦手な先生もいらっしゃいます。スクール開設当初は主任講師のパトリシオ、外部でも有名な中島デコさんなどのクラスがほとんどでしたが、今はアシスタントから講師になった人が多くなりました。しっかりお勉強はされていますが、いかんせん「マクロビオティックで生活した」年月が短いので内容の厚みに差が出てしまいますね。でも皆さん丁寧に教えてくださいますし、質問にも誠実に答えてくれます。コースを通じて複数の講師が教えるので、自分に合った人を見つけて講義の後にも積極的に話しかけるとよいと思います。

設備・教材 :4 設備、備品は整っていて何かが足りないといったことで不便を感じることはないと思います。背もたれのない椅子なので講義の時には長時間座っているのがちょっと疲れました。それから、あるテーブルに座ると実習で使う流しが非常に使いづらく、みんな避けていました。

レッスン内容 :3 クシマクロビオティックの理論体系や標準色の調理法を基本からしっかり学ぶことはできます。調理技術について初歩から教えてくれるわけではないので包丁を持ったことがないという人がここに通っただけでは料理はうまくなりません。40人クラス、8人ずつのグループ実習で何もしないで（洗い物だけとか）いようとすればそうできてしまいますし、自分が担当しなかった料理の作り方は印象に残りません。実習中アシスタントや講師が回ってくるので、疑問点があれば積極的に聞いたほうがいいです。 試食の時、講師がデモで作った料理、グループごとの料理をすべて味見できるのはよいと思いました。

立地・雰囲気 :4 恵比寿駅からはやや遠く、徒歩なので暑い日や、天候がよくない時には少し大変でした。三越、ガーデンプレイスが近いので、クラスの後買い物したり、美術館を見たりすることができます。せっかく恵比寿まで通うのですからそういう楽しみがあるのはいいですね。

料金 :3 ベーシック全12枚で77000円ということは１回あたり6000円以上ということですよね。クシで発行されるディプロマ（もちろん日本には公的なマクロビオティックの資格などありませんからあくまでもクシマクロの中でだけ通用するものです）をとって仕事にするのなら先行投資、と考えられますが、一般の人が自分の健康のため、料理のバリエーションを増やしたいといった理由で通うには高いのでは？と思います。